結論:はい。必要です!!
それは、自然や人に対する『思いやりの心』の現れです。
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腰痛持ちのキャンパーさん向けの情報です
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目次
・はじめに
・焚き火シートとは
・不燃、難燃、防炎の違い
・焚き火シートの素材
・我が家の焚き火シート
・代表的なアウトドアブランドから売り出されている焚きシート
・まとめ
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はじめに
焚きシートって何で必要なの?
難燃とか防炎とか、色々な用語があって違いがわかりません。
選ぶ時のポイントって何ですか??
こんにちは。家族五人でファミリーキャンプを楽しみ、キャンプ歴 約10年のテラス キャンパーです。
今回は、焚き火シートについてお話したいと思います。
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焚き火シートとは
焚き火シートとは、焚き火台の下に敷くシートを指します。
カーボンフェルト(耐炎繊維のフェルトを焼成して炭素繊維のフェルトに加工したもの)やファイバーグラス(ガラス繊維)等の耐熱性や断熱性が高い素材で作られています。
熱や火の粉などにより地面へのダメージに繋がる可能性があることや、枯れ草への延焼防止などの役割を果たしています。
そもそも論ですが、なんで直火はダメなんですか?
そうよねぇ。私が子どもの頃は「焚き火台」は、一般的ではなかったかなぁ。
ですよねぇ。
直火禁止のキャンプ場が増えてきた理由の一つは、常識を持ち合わせていない人達がいるからですよ。
自然への配慮、キャンプ場運営者への配慮、周りのキャンパーへの配慮が出来ない人達が増えてきてしまったんです。
例えば、自分がキャンプ場を運営していたとして、次のようなことをされたらどんな気分になりますか?
◆燃えない薪木を放置されたまま帰られたらどういう気持ちになりますか?
キャンプ場内で拾った枝などを燃やしたりした時、十分に乾燥していなくて煙ばかりで燃えないとわかり、そのまま放置。もし火種が残っていたら火事になってしまうかもしれません。
◆ゴミを燃やされていたら、どんな気持ちになりますか?
これは、焚き火ではなく、ゴミの焼却炉ですよね。キャンプラビットでは、ゴミ処理を受付けているにも関わらず、このような行為をしてしまう方も多くいます。
◆後始末をせずそのまま放置されていたら、どうですか?
風で燃えカスが飛ばされでもすれば、他のキャンパーさんに迷惑をかけることにもなります。
◆立木の間近で直火をしたら、その立木はどうなりますか?
根っこが見えているのに、根っこの上で焚き火をしたら、後々木が腐ってしまい倒木する危険性があります。
こんなことをされたら、私は、とっても嫌な気持ちになってしまいます。
直火ができる・できないに関わらず焚き火を楽しむキャンパーとして、一般常識・マナーある行動をしたいですね。
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不燃、難燃、防炎の違い
火災防止の為に作られた法律には「建築基準法」(国土交通省)と「消防法」(消防庁)があります。
「不燃・難燃」という用語は「建築基準法」で定義されていて、「防炎」は「消防法」で定義されているものです。
不燃・難燃とは
不燃材料とは、無機質または金属質の材料で出来ていて、20分の間
①避難上有害な煙 ガスを発生しないもの
②燃焼しないもの
③防火上有害な変形・溶融・亀裂その他損傷を生じないもの
とされています。
難燃材料とは、無機質または金属質の材料で出来ていて、5分の間
①避難上有害な煙 ガスを発生しないもの
②燃焼しないもの
③防火上有害な変形・溶融・亀裂その他損傷を生じないもの
とされています。
不燃と難燃は、素材の違いではなく、どれだけの時間燃焼しないかで区分されています。
防炎とは
防炎材料となる基準は、
①残炎時間 ・・・炎を上げて燃える状態が収まるまでの経過時間
②残じん時間・・・炎を上げずに燃える状態が収まるまでの経過時間
③炭化面積 ・・・燃える状態が収まるまでの時間内に炭化する面積
④炭化長 ・・・燃える状態が収まるまでの時間内に炭化する長さ
⑤接炎回数 ・・・溶融し尽くすまでに必要な炎を接する回数
で、これらの試験を基準とすることが消防法に記載されています。
防炎の意味合いは 「炎を当てると燃えますが 炎を離すと燃え広がらない“自己消火性”という性能」ということになります。
建築基準法には「不燃」と「難燃」という用語のみで「防炎」は出てきません。
消防法には「防炎」という用語のみなので「不燃・難燃」との対比ができませんが、解釈としては、
不燃・難燃とは 着火又は延焼しにくいこと
防炎とは 炎が接したときに燃え広がらないこと
という意味合いになるかと思います。
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焚き火シートの素材
焚き火台シートの主な素材には、カーボンフェルト(耐炎繊維のフェルトを焼成して炭素繊維のフェルトに加工したもの)、ファイバーグラス(ガラス繊維)、シリカ繊維の3種類があります。
カーボンフェルト
耐炎繊維とは、特殊アクリル繊維を約300℃で熱する(焼成)ことで作られる耐熱性を持った繊維です。
この耐炎繊維を更に1000度以上で焼成して炭素繊維のフェルトに加工したものがカーボンフェルトになります。
耐炎繊維は飛散する火の粉への耐性が高いのに加えて、繊維が柔らかく、小さく折りたたんでかさばらずに収納することが可能であることに加え、触り心地が滑らかでチクチクとした刺激を感じません。
耐炎繊維は織物とフェルトに分類され、フェルトのほうがより安価です。
また、厚さや縫い方にもよりますが、素材そのものの連続使用温度は250℃程度であるため、燃焼中の薪などを焚き火シートの上に置くのはやめましょう。
ファイバーグラス
ファイバーグラスとは、文字通りガラスでできた繊維です。
素材そのものの熱に対する耐性が非常に高く、連続使用温度が1000℃程度となっています。
しかしその反面、シリコンなどのコーティングが施されていない商品は、触ったときに細かいガラス繊維によるチクチク感があります。
さらに、耐炎繊維よりも素材が硬く、それほど小さく折りたためずにかさばりやすいという短所もあります。
手で触った際のチクチクとした触感を軽減するために、焚き火シートの片面または両面に難燃シリコンなどをコーティングした商品もあります。
これらのタイプは触り心地が改善され、チクチクしにくいため、購入する際にはコーティングの有無を確認することをおすすめします。
シリカ繊維
シリカ繊維とは、ガラス繊維から不純物を除去した繊維を指し、連続使用温度が1100℃程度と高いのが特徴です。
また、火の粉に対する耐性は耐炎繊維とガラス繊維の中間ほどといわれています。
ガラス繊維と同様に、触った際にチクチク感があり、細かいガラス繊維の破片が刺さる場合があります。そのうえ擦れに弱く、長時間の使用によって傷みやすい傾向があります。
こちらもガラス繊維と同様、手で触った際のチクチク感を軽減するために、片面または両面に難燃シリコンなどをコーティングした商品もあるため、購入する際にはコーティングの有無を確認することをおすすめします
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我が家の焚き火シート
我が家は、ロゴスの焚き火シートをつかっています。
素材はファイバーグラス、耐熱温度500度、大きさは80×60cmです。
シリコンコーティングが施されているので、チクチク感は全くありません。
と言いたいところですが、チクチク感はあります。なので、素手で触ると細かいトゲが刺さった感じが残るので、作業時は手袋をすることをオススメします。
また、四隅にはグロメットがあるのでペグで固定することが出来て便利です。
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代表的なアウトドアブランドから売り出されている焚きシート
焚き火シートやスパッタシートはホームセンターでも売っていますので、そちらも検討してみてくださいね。
コールマン(Coleman) 焚き火シート
素材はファイバーグラス、大きさは80×80cmです。
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BUNDOK(バンドック) 焚き火シート
素材はカーボンフェルト、耐熱温度700度、大きさは60×60cmです。
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BUNDOK(バンドック) 焚き火シート BD-498
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まとめ
自然への配慮、キャンプ場運営者への配慮、周りのキャンパーへの配慮の観点から、焚き火シートはマストアイテムです。
皆が気持ちよくOut Door Life を過ごせるようにしていきましょう。
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